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海外旅行で気を付けたい日付の表記方法

海外旅行に行くと、日本と異なることに驚かされることがあるでしょう。日本と海外の違いは多くあるのですが、今回取り上げたいのは日付の表記方法です。日付はイベントの開催日、食料品の賞味期限、そして交通機関の乗車券などに記入され、海外旅行で目にすることが非常に多いでしょう。そんな日付は日本と海外では表記方法が異なり、勘違いをもたらすこともあるのです。こちらの記事では、海外旅行の際に気を付けておきたい海外の日付の表記方法について紹介します。

日本での日付表記方法はYMD表記

日本で日付表記は、年、月、日という順番となります。つまり年を意味するY、月を意味するM、日を表すDで、このような日付表記をYMD表記と言います。YMD表記の場合、2025年3月1日や2025/03/01となります。

令和7年3月1日のように、年の部分が元号となる場合もありますが、年、月、日という順番は変わりません。なおこうした表記には、さらにYYYY-MM-DD表記などもあり、YYYY年MM月DD日を意味しており、4桁の年、2桁の月、2桁の日にちで、2025/03/01という表記になります。

東アジアと一部のヨーロッパの国では、日付は年、月、日の順(YMD表記)

実は、年、月、日という順番の表記、つまりYMD表記は世界共通の表記方法ではありません。この表記方法を利用している国は主に東アジアの国だけです。その国とは下記の通りです。

日本、中国、韓国、北朝鮮、台湾、モンゴル、ブータン、ハンガリー、リトアニア

ハンガリーの日付表記について(英語によるハンガリー紹介の記事より)

リトアニアの日付表記について(英語によるリトアニア紹介の記事より)

このように日本のようにYMD表記を採用している国は東アジアの国がほとんどで、世界的には一般的ではないのです。

アメリカの日付は年、月、日、年の順(MDY表記)

アメリカでの日付の表記は、月、日、年の順となります。つまりMDY表記となります。例えば、2025年3月1日は、3/1/2025、March 1st, 2024と書かれます。これは月と日の順番が日本と同じであるため、私たち日本人には誤解の少ない表記と言えるでしょう。

ヨーロッパの国々では日付は、日、月、年の順(DMY表記)

ヨーロッパの国々では日付の表記は日、月、年の順番となります。つまりDMY表記となります月の表記が英語や現地の言葉の場合もあります。例えば、英語の場合、「1st March  2025」となります。この場合は日、月、年が区別しやすいため、誤解することは少ないでしょう。

なおDMY表記を採用しているのはアフリカの大多数の国、中東の大多数の国、南アメリカの大多数の国、ヨーロッパの大多数の国です。

紛らわしいDD/MM/YY表記

ヨーロッパを旅行する際に、日付で誤解しやすいケースがあります。それはDD/MM/YY表記で、各数字が二桁になるケースです。例えば、01.03.25です。これは2025年3月1日のことですが、いずれも2桁の数字だであるため、日、月、年が、どれなのかわかりにくいでしょう。YMD表記で勘違いすると、2001年3月25日と間違えてしまうかもしれません。MDY表記と勘違いすると、2025年1月3日と思うでしょう。そのためDD/MM/YY表記には気を付けなくてはいけないのです。

ヨーロッパでお土産を購入する場合、イベントのチケットや交通機関の乗車券を購入する場合、日付の表記に気をつけよう。

基本的にヨーロッパ諸国では、日、月、年の順番で日付を表すことが一般的です。そのため特に食料品のお土産の賞味期限の日付や、イベントや交通機関のチケットに気を付ける必要があります。もし日付の表記が各数字が二桁のDD/MM/YY表記で、01.03.25ならば、2001年3月25日でも、2025年1月3日でもなく、それが意味するのは、2025年3月1日です。日付で勘違いしやすいことに気を付けましょう。