最近、ドイツやオーストリアで、一般市民を狙って無差別に襲撃する事件が続いています。今回事件が発生したのは、オーストリアのVillach(フィラハ)です。ナイフで襲撃され、死者も出ています。こちらの記事では、今回オーストリアで発生した事件と、ドイツとオーストリアの治安の状況について説明しています。
事件の概要
発生日時:2025年2月15日(土)16:00前後
事件現場:オーストリア南部の街Villach(フィラハ)の中心部
死者:1名(14歳の少年)
負傷者:5名の負傷者
犯人:事件現場で逮捕、23歳のシリア国籍の男(オーストリアへの難民希望者)
事件の内容;犯人が通りすがりの歩行者をナイフで襲う。
ドイツとオーストリアで続く無差別テロ
昨年末からドイツとオーストリアで、通りすがりや多くの人々が集まるイベントの参加者を狙った無差別襲撃が発生しています。
ドイツのマンハイムの事件 / 死者1名 (2024年5月31日)
ドイツのゾーリンゲンの事件 / 死者3名 (2024年8月23日)
ドイツのマグデブルクの事件 / 死者6名(2024年12月20日)
ドイツのアシャッフェンブルクでの事件 / 死者2名(2025年1月22日)
ドイツのミュンヘンでの事件 / 死者2名(2025年2月13日)
ドイツとオーストリアの治安
日本、ドイツ、オーストリアの殺人事件発生率(10万人あたり)
日本:0.233 (2022年)
ドイツ:0.823 (2022年)
オーストリア:0.876 (2023年)
日本と比較すると、ドイツとオーストリアの殺人事件の発生率は高くなっています。しかしドイツとオーストリアも他国に比べれば高いわけではありません。また無差別襲撃にでも遭遇しない限り、旅行者が殺人事件や傷害事件に巻き込まれることは稀でしょう。ただしスリや盗難といった軽犯罪に遭遇する可能性があるため、気を付ける必要があります。
ドイツやオーストリアで事件に巻き込まれたら
通報や病院への搬送などが必要な場合には、下記の電話番号に連絡しましょう。
ドイツ警察: 110
ドイツ消防・救急: 112
オーストリア警察:133
オーストリア救急:144
オーストリア消防:122
日本の外務省 領事サービスセンター/海外安全担当:03-3580-3311(日本の外務省の番号です。緊急でなくドイツやオーストリアで英語やドイツ語で話せない場合に連絡してみると良いかもしれません)