旅行では訪れる国によって必要なものがあります。それはビザや電子渡航認証などです。イギリスで2025年より電子渡航認証が導入されました。そのためイギリスを旅行する場合には電子渡航認証を事前に申請する必要があるのです。もちろん、それが無ければイギリスに入国することはできません。
そんな電子渡航認証とは一体何なのでしょうか。そして取得のために何をしなければいけないのでしょうか。こちらの記事では、そんなイギリスの電子渡航認証について解説しています。
イギリスでは2025年1月8日より電子渡航認証(ETA)を導入
2025年からイギリスを旅行する際に必要となるものが増えました。それは電子渡航認証と呼ばれるもので、英語の名称がElectronic Travel Authorisationであることから、通称ETAと呼ばれています。
導入されたのは2025年1月8日からで、今後日本からイギリスを訪れる人の多くが必要となります。2025年から導入されているため、ETAを取得せずにイギリスを訪れてしまうと、入国できなくなってしまうのです。
電子渡航認証(ETA)とは
そもそもETAとは何なのでしょうか。ETAとはイギリスに短期滞在でビザを必要としない人、もしくはイギリスの移民資格を申請していない人が、事前にイギリスへの渡航許可取得のため、オンラインで申請するものです。
ETAについてはイギリス政府公式ページに、イギリス渡航者を事前に確認し、イギリスにとって脅威となる人物の入国を防ぎ、イギリス国境を守るものとしています。
こうした電子渡航認証は、既にアメリカ、オーストラリア、カナダでも導入されており、近くEU諸国でも導入が予定されています。
電子渡航認証(ETA)が必要な人
イギリス政府公式ページにはETAが必要ない人について説明しています。それは下記の人で、それ以外の人はETAが必要となります。
- ビザを所有する者
- イギリスに住むこと、留学することが許可されている者
- イギリス、もしくはアイルランド国籍を持つ者
- 英国海外領土国籍のパスポートの渡航者
- アイルランド在住で、アイルランド、ガーンジー島、ジャージー島、マン島からの渡航者。
上記に当てはまらない場合、ETAが必要となります。日本からイギリスに旅行する場合には多くが当てはまらないため、基本的にETAが必要です。
トランジットでは電子渡航認証(ETA)は必要?
イギリスに入国しない場合(入国審査を行わない場合)トランジットの際にはETAは必要ありません。在英日本国大使館のホームページでは「英国に入国した上で乗り継ぎをする場合」はETAが必要とあります。これを読むとトランジットでもETAが必要と思うかもしれません。しかし「英国に入国」とは国境審査を通過した場合のことです。イギリス政府公式ページ(注)には下記のように説明しています。
注:What you can do with an ETAの項目
You do not need an ETA to transit through the UK if you will not pass through border control (‘airside’ transit).
「入国審査を通過しない場合(制限区域/エアサイドのトランジットの場合)、英国を通過するためのETAは必要ありません。」
つまり入国審査を行わない形で、トランジットする場合にはETAは必要ありません。いずれにせよ、イギリスを経由する場合には、入国審査を行う形か、そうでないかを必ず確認してください。
電子渡航認証(ETA)を取得しない場合、どうなる?
航空会社のANAでは公式ページ上でETAの解説を行なっています。その中には、このような記述があります。
ご搭乗手続き時にETA所持の有無を確認させていただきます。ETAを取得されていない場合には、英国当局の指示により、弊社便にご搭乗いただけない可能性があります。
上記のように、イギリスに渡航する便に搭乗できない可能性があります。もちろん、搭乗できてもイギリスに入国できないため、ETAが必要な場合には、必ず取得してから渡航しなくてはいけません。
電子渡航認証(ETA)の取得方法
イギリス政府公式ページでは、下記のものが必要となると解説しています。それを用意した上でスマホアプリで申請する形となります。
- パスポート(撮影してアップロードする必要があります。)
- メールアドレス
- クレジットカード、もしくはデビットカード、もしくはApple Pay、もしくはGoogle Pay
- 10ポンド(上記のカードやアプリで引き落とされます)
申請手段のアプリ
アプリはこちらでダウンロードすることができます。
申請の際に必要なこと
申請の際に行うのは以下の項目です。
- 申請費用の支払い
- 連絡先とパスポートの詳細の記入
- 規定に従った写真のアップロード
- 複数の質問への回答
電子渡航認証(ETA)に取得までにかかる時間
イギリス政府公式ページによれば、3営業日前後とあります。3営業日以上になる場合もあると説明しているため、余裕をもって申請しましょう。
まとめ
ETAについては、2025年2月1日についての説明となります。今後変更がある場合もあるため、必ず公式ページで確認をして申請を行うようにしてください。また不明点などある場合には、在日英国大使館に問い合わせて、確認するようにしましょう。
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