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ヨーロッパで日本の電化製品は使える?知っておきたいヨーロッパのコンセント

海外旅行でドイツ、フランス、イタリアといったヨーロッパの国々を旅行する人もいるでしょう。海外を旅行する際に、カメラ、スマホ、そしてパソコンといった電化製品を持っていくことを考えるかもしれません。そこで気になるのは、日本の電化製品が海外で使用できるかです。こちらの記事では、日本の電化製品がヨーロッパの国で使えるのか、使えない場合、何が必要となるかを解説したいと思います。

海外と日本の電化製品の違い

海外と日本の主な異なる点

  • コンセントに挿すプラグの形状
  • 電圧

日本と海外で電化製品を比較すると大きく二つの違いがあります。1つ目はコンセントの形状が異なっており、日本のプラグはコンセントに差し込めません。次に日本と電圧が異なるため、訪問した国の電圧に対応していない場合、日本の電化製品はは利用できないのです。(日本のコンセントは、アメリカ、カナダ、台湾と同じ形状です)

コンセントの形状

  • ドイツは「SEタイプ」もしくは「Cタイプ」
  • イタリア「SEタイプ」もしくは「Cタイプ」
  • フランス「SEタイプ」もしくは「Cタイプ」
  • スペイン「SEタイプ」もしくは「Cタイプ」
  • イギリス「BFタイプ
  • 日本は「Aタイプ」

コンセントの形状は世界各国で異なります。そのため旅行で海外を訪れる場合には、そのコンセントの形を確認しておいた方が良いでしょう。また旅行中に複数の国を訪れる場合には、訪問国全てのコンセントを確認することをお勧めします。なおイギリスを除けば、ヨーロッパの主要国のコンセントの形状は「SEタイプ」もしくは「Cタイプ」が多いです。

●ヨーロッパ諸国と日本の対応プラグ・コンセント

国名対応プラグ・コンセント
日本Aタイプ
ドイツSEタイプ、Cタイプ
イギリス BFタイプ
イタリアSEタイプ、Cタイプ
オランダ Bタイプ、SEタイプ、Cタイプ
オーストリア SEタイプ、Cタイプ
スイス Cタイプ
スペイン SEタイプ、Cタイプ
フランス SEタイプ、Cタイプ

変換プラグの注意点

  • Cタイプ」→「Cタイプ」と「SEタイプ」のコンセントに対応
  • 「SEタイプ」→「SEタイプ」のコンセントにのみ対応

日本の電化製品を海外のコンセントに対応させるのは変換プラグです。訪問国で必要な変換プラグ「SEタイプ」もしくは「Cタイプ」に対応するものを用意してください。なおヨーロッパの多くの国で使われている「Cタイプ」と「SEタイプ」のプラグでは、形状がほぼ同じです。それらの違いはプラグの太さだけです。「SEタイプ」が若干太くなっています。そのため、「Cタイプ」は「SEタイプ」に対応しています。もし2つのタイプを購入しない場合には、「Cタイプ」を持っていった方が良いかもしれません。

ヨーロッパ諸国の電圧

  • 多くの国が220Vもしくは230V
  • 日本の電圧は100V
  • 日本の電化製品を使うために変圧器が必要

ヨーロッパと日本では電圧が異なります。日本の電圧は100V(ボルト)ですが、ヨーロッパの多くの国では電圧は基本的に220Vもしくは230Vです。電圧を簡単に説明すると、流れる電気の勢いです。つまり日本の電化製品では電圧が低いため(電気の勢いが遅いため)、変圧器で電圧を変更する(電気の勢いを早くする)必要があるのです。もし電圧を変更しない場合には、電化製品が故障する可能性もあります(注)。

ヨーロッパ諸国と日本の電圧

国名電圧
日本100V
ドイツ230V
イギリス 230V
イタリア220V
オランダ 230V
オーストリア 230V
スイス 230V
スペイン 220V
フランス 230V
orientalmotor社の「主要国の電源電圧使用」より

日本の電化製品の電圧

  • パソコン、スマホ、カメラは基本的に海外の電圧に対応
  • 電化製品には対応電圧が表記
  • 海外対応の場合「100V〜240V」と表記

一般的な日本製のパソコン、スマホ、カメラなどは海外の電圧に対応しており、海外で利用できるものがほとんどです。そのため海外に持っていきたい製品が海外で利用できるか確認してください。対応しているものには「100V〜240V」と表記されています。対応していないものは「100V」の表記のみです。海外の電圧に対応していれば、変圧器は必要ではありません。必要なのは変換プラグのみです。

変圧器の注意点

  • 変圧器には対応する消費電力に違いがある
  • ドライヤーや携帯用電気ポットは消費電力が高いため、多くの変圧器は対応していない

変圧器を使っても、日本の電化製品が使えない場合もあります。その理由は変圧器は対応可能な消費電力に違いです。多くの小型の変圧器は消費電力が少ないものにしか対応していません。ドライヤーや携帯用電気ポットなどは消費電力が高く、多くの変圧器はその消費電力に対応していないのです。

高い消費電力に対応する変圧器は値段が高いです。それだけでなく重いため旅行に不向きです。もしドイツの旅行先でドライヤーや携帯用電気ポットを使いたい場合、ドイツで利用できるものを日本で買うか、現地で購入することをお勧めします。

まとめ

  • 海外で日本の電化製品を使う場合には変換プラグが必要(Aタイプの国では不要)。
  • 海外と日本では電化製品の電圧が異なる。ただしパソコン、スマホ、カメラといった一般的な電化製品は海外の電圧に対応。
  • 海外の電圧に対応は、電化製品に「100V」もしくは「100V〜240V」が書かれているか確認。
  • 対応していない電化製品は変圧器で対応。
  • ドライヤーや携帯用電気ポットなど消費電力の高いものは、一般的な変圧器が対応できない可能性あり