海外旅行をする際に忘れていけないことの一つは訪れた国と日本との時差です。ヨーロッパの国々は日本との大きな時差があります。そのためヨーロッパに到着した際に、たとえ昼であっても、体内時計が日本時間のままでは、眠たくなることもあるのです。このように時差ぼけを起こす時差は、海外旅行で気を付けなくてはいけない重要なことなのです。
そんな日本との時差ですが、時期によって変わることに驚かされるかもしれません。なぜならサマータイムを導入していると、夏と冬で日本との時差が変わってくるからです。今回紹介するのは日本とヨーロッパの国々との時差です。また時差を変えてしまうサマータイムのスケジュールについても、こちらの記事で紹介したいと思います。
ヨーロッパの国々のタイムゾーン
ヨーロッパには時差があり、主に4つのタイムゾーンがある
ヨーロッパを主なタイムゾーンで下記の4つに分けることができます。
- 西ヨーロッパ時間(UTC+0):イギリス、ポルトガル
- 中央ヨーロッパ時間(UTC+1):イタリア、スペイン、ドイツ、フランス、オランダ、ベルギー、スイスなど
- 東ヨーロッパ時間(UTC+2):フィンランド、ウクライナ、ギリシア、ルーマニア、ブルガリアなど
- 極東ヨーロッパ時間(UTC+3):ロシアのヨーロッパ部分、トルコ
(日本はUTC+9)
日本と多くのヨーロッパの国との時差は、9時間、8時間、7時間、6時間とタイムゾーンごとに異なる(冬の期間)
ヨーロッパは4つのタイムゾーンがあるため、日本とは6〜9時間の時差がある(冬の場合)
■西ヨーロッパ時間の国(イギリス、ポルトガル)と日本の時差は9時間(冬の期間)
日本は協定世界時から9時間進んでいます。そのため、西ヨーロッパ時間の国と比べると、9時間進んでいることになります。つまり、イギリスでお昼の12時の時、日本は21時となります。ただし、これはサマータイム以外の冬の時です。サマータイムだと時差が変わります。
■中央ヨーロッパ時間の国(イタリア、スペイン、ドイツ、フランス、オランダ、ベルギー、スイスなど)と日本の時差は8時間(冬の期間)
この場合には、日本は中央ヨーロッパ時間の国より8時間先行していることになります。例えば、ドイツでお昼の12時の時に、日本は20時となります。ただし、これはサマータイム以外の期間です。
■東ヨーロッパ時間の国(フィンランド、ウクライナ、ギリシア、ルーマニア、ブルガリアなど)と日本の時差は7時間(冬の期間)
東ヨーロッパ時間の国に対して、日本は7時間先行しています。そのため、フィンランドでお昼の12時の場合には日本は19時となります。ただし、これはサマータイム以外の期間です。
■極東ヨーロッパ時間(ロシアのヨーロッパ部分、トルコ)と日本の時差は6時間
日本は極東ヨーロッパ時間の国より6時間先行していることになります。例えば、トルコでお昼の12時の時に日本は18時となります。サマータイムを取らないため、時差は通年6時間です。
サマータイムをとる国とは夏と冬で日本との時差が異なる
■西ヨーロッパ時間の国(イギリス、ポルトガル)と日本の時差は8時間(サマータイム期間)
■中央ヨーロッパ時間の国(イタリア、スペイン、ドイツ、フランス、オランダ、ベルギー、スイスなど)と日本の時差は7時間(サマータイム期間)
■東ヨーロッパ時間の国(フィンランド、ウクライナ、ギリシア、ルーマニア、ブルガリアなど)と日本の時差は6時間(サマータイム期間)
ヨーロッパでトルコとロシアはサーマタイムを廃止している
ヨーロッパほとんどの国ではサマータイムを取っており、サマータイムの期間は1時間時計の針が進むことになります。そのためサマータイム期間は日本との時差が1時間縮まります。
ただし極東ヨーロッパ時間のトルコは2016年にサマータイムを廃止しています。そのため、日本との時差は季節によって変わることはありません。通年6時間となっています。
またロシアもサマータイムを廃止しており、現在日本との時差は通年で6時間となっています。
2024年のヨーロッパのサマータイムはいつからいつまで?
2024年のヨーロッパのサマータイムは3月31日(日)〜10月27日(日)です。
ヨーロッパでサマータイムが始まるのは3月の最終日曜日です。2024年の場合は3月31日となります。
■西ヨーロッパ時間の国(イギリス、ポルトガル)
2024年3月31日の1時に時計の針が1時間進み、2時となります。
2024年10月27日の2時に時計の針が1時間戻り1時となります。
■中央ヨーロッパ時間の国(イタリア、スペイン、ドイツ、フランス、オランダ、ベルギー、スイスなど)
2024年3月31日の2時に時計の針が1時間進み、3時となります。
2024年10月27日の3時に時計の針が1時間戻り2時となります。
■東ヨーロッパ時間の国(フィンランド、ウクライナ、ギリシア、ルーマニア、ブルガリアなど)
2024年3月31日の3時に時計の針が1時間進み、4時となります。
2024年10月27日の4時に時計の針が1時間戻り3時となります。
ヨーロッパのサマータイムは廃止される?
トルコやロシアが近年サマータイムを廃止したように、ヨーロッパでのサマータイムの議論は続いています。しかし多くの国では現状維持をしています。
サマータイム廃止の動きが世界各国で見られるようになりました。実際にEUでは2021年に加盟国がサマータイムの取り入れ義務を廃止しています。そのためサマータイムの継続は加盟国の判断に任されています。しかし義務がなくなってもEU加盟国では現状維持としており、サマータイムを廃止する国は出てきておりません。
またイギリスのようにEUを脱退した国もあります。EUの決定に従うことはないため、イギリスは独自にサマータイムの廃止を検討することできるでしょう。しかし、そうした動きは今のところ見られません。