ヨーロッパを訪れる際、基本的には日本から飛行機で移動することになります。その際にフィランドを経由してヨーロッパへと訪れる人もいるでしょう。なぜなら、フィンエアーの乗り継ぎ便を利用して、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港で飛行機を乗り換えて、ヨーロッパの各都市を訪れることもあるからです。
こうした乗り継ぎ便で気になるのは、ヘルシンキ空港でベルリンへの移動手段でしょう。日本から直接訪れる場合は飛行機で訪れることになります。その際に気になるのがヘルシンキ空港での乗り継ぎです。
またフィンランドを訪れる際に、ヘルシンキ空港から市内への移動など方法についても気になる人もいるでしょう。
今回はそんなヘルシンキ空港について、その位置、ターミナル、移動方法、また空港内での飛行機の乗り継ぎなどを紹介します。
ヘルシンキ唯一の国際空港「ヘルシンキ・ヴァンター国際空港」
かつてヘルシンキには二つの旅客用の空港がありました。もう一つの空港はヘルシンキ・マルミ空港です。1936年に開港したマルミ空港ですが、現在それは自家用飛行機などが利用するだけとなっています。そのため旅客が利用する空港はヴァンター国際空港で、そのためヘルシンキの空港といえば、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港となっています。
ヘルシンキ・ヴァンター国際空港はヘルシンキの街から北に15キロほど離れた場所に位置しています。そんな空港が開港したのは1952年のことです。
アジアの各都市とヨーロッパの各都市を結ぶ乗り継ぎ便が多く発着しているため、日本人の旅行客や他のアジア諸国の旅行客が利用する空港としても知られています。
ヘルシンキ・ヴァンター国際空港の位置
ヘルシンキ・ヴァンター国際空港が位置するのは、ヘルシンキに隣接するヴァンター市です。ただしヘルシンキから北に10数キロのところに位置しているため、市内中心部から移動に多くの時間がかかるわけではありません。
ヘルシンキ市内への移動については車や鉄道では40分、バスでの移動は40〜50分となっています。そのため、他の国際空港と比べると比較的市内への移動は短時間で済むでしょう。
ヘルシンキ・ヴァンター国際空港のターミナルは1カ所
空港を利用する際に気を付けたいのはターミナルの存在です。なぜなら空港によってはターミナルが複数あり、ターミナルの勘違いによって、フライトに間に合わないこともあるからです。現在ターミナルは一つしかありません。
以前はターミナルが2ヶ所ありましたが、大規模な空港の工事によってターミナルが一つに統合されています。そのためターミナルの勘違いを起こすことはありません。

空港から市内への移動方法
- 鉄道
- バス
- 車(タクシーなど)
空港からの移動方法は3つあります。鉄道、バス、車で空港から市内中心部へと移動することができます。
鉄道
- 約40分 / 4.4ユーロ(2025年7月)
空港から市内への移動で利用することになるのはヘルシンキ地域交通局(HSL)の鉄道です。HSLの乗車券は、日本のように駅から駅でなく、利用するゾーンで乗車券を購入することになります。
空港から市内中心部は、ABCゾーンを利用することになるため、ABCゾーンの乗車券を購入することになります。ABCゾーンの乗車券は4.4ユーロです。
バス
- 約40分 / 4.4ユーロ(2025年7月)
空港から市内への移動でバスを利用する場合、ヘルシンキ地域交通局(HSL)のバスを利用することになります。鉄道と同様に、HSLの乗車券は日本のように駅から駅でなく、利用するゾーンで乗車券を購入することになります。
空港から市内中心部は、ABCゾーンを利用することになるため、ABCゾーンの乗車券を購入することになります。ABCゾーンの乗車券は4.4ユーロです。
バスは600系統が空港と市内中心部を結んでいます。
タクシー
- 約30分 / 40〜50ユーロ(空港と市内中心部の目安価格/ 2025年7月)
空港と市内を移動する場合、あくまでも目安の価格ですが、40〜50ユーロとなっています。

ヘルシンキ・ヴァンター国際空港での乗り継ぎ
ヨーロッパへの入国(シェンゲン協定加盟国)
- 乗り継ぎ用保安検査(セキュリティチェック)
- 入国審査(パスポートコントロール)
日本からヨーロッパを訪れる際に、ヘルシンキの空港で乗り継ぐ場合は、空港内でゲートを移動することになります。その際に「乗り継ぎ用保安検査(セキュリティチェック)」と「入国審査(パスポートコントロール)」が行われます。
勘違いしてしまいがちですが、ゲートからゲートへの移動ではなく、シェンゲン協定国へと入ることになるため、保安検査と入国審査で時間がかかることを覚えておいてください。
もし買い物や食事などをしたい場合には、保安検査と入国審査を済ませてからにしましょう。場合によって保安検査と入国審査に時間がかかるためです。時間がかかる場合には、乗り継ぎ便のフライトを逃す可能性もあります。
ヨーロッパ(シェンゲン協定加盟国)からの出国
- 乗り継ぎ用保安検査(セキュリティチェック)
- 出国審査(パスポートコントロール)
ヨーロッパから日本へ戻る際も、ヘルシンキの空港で乗り継ぐ場合に、「乗り継ぎ用保安検査(セキュリティチェック)」と「出国審査(パスポートコントロール)」が行われます。
ヨーロッパ(シェンゲン協定加盟国)から出る際のチェックが行われます。この場合にも、チェックのために列に並び、待たされる可能性があります。そのためチェックを済ませて、買い物や食事をすることを強くお勧めします。
ヘルシンキ空港マップ(JALによる空港の説明)

乗り継ぎの注意点
- 乗り継ぎ時に受託荷物(カウンターで預けたもの)をピックアップする必要はありません(受託荷物は航空会社により乗り継ぎ便に移されます)。
- ゲート52付近に乗り継ぎカウンターあり。不明な点などあれば、カウンターで確認が可能。
気を付けたいヘルシンキ・ヴァンター国際空港のストライキ
2025年にはフィンランドで繰り返しストライキが行われ、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港でのフライトのキャンセルや遅延が多く発生しています。そのため、空港でストライキに巻き込まれないように気を付けてください。
下記にフィンランド予定されているストライキの情報を掲載しています。
ヘルシンキ・ヴァンター国際空港 / Helsinki-Vantaan lentoasema
アドレス: Lentoasemantie 1, 01530 Vantaa, Finland
空港コード:HEL
Web-Page: ヘルシンキ・ヴァンター国際空港
