最近ヨーロッパの国々では無差別に一般市民を襲う事件が連続して発生しています。今回事件が発生したのはイギリスです。
2025年5月26日の午後にイギリス中部の都市リヴァプールで、現地サッカーチームの優勝を祝うパレードに集まる群衆に車が突っ込む事件が発生しました。
最近ヨーロッパの国々では一般市民を標的とした無差別襲撃が連続して発生しています。5月23日にはドイツ北部の都市ハンブルクの駅のプラットフォームで多くの人が刺される事件も発生しており、今回の事件で、ヨーロッパの主要都市で1週間に2回も大きな事件が発生したことになります。
こちらの記事では現在わかっている事件の状況について紹介します。
事件の概要
発生日時:2025年5月26日(月)18:00頃
事件現場:イギリス中部の都市リヴァプールの中心部ウォーターストリート
死傷者:27人が病院へと搬送。2名が重症
容疑者:53歳のイギリス人男性が現場で拘束
事件の内容;イギリスのサッカーリーグ、プレミアリーグでリヴァプールのサッカーチームの優勝を祝う群衆の中に車が突っ込んだもよう。
イギリスの治安
ヨーロッパは世界的にみると犯罪発生率は低く比較安全な国が多いです。ただしイギリスは周辺国と比べると殺人事件の発生率が少し高くなっており、ヨーロッパの中でみれば、あまり安全とは言えないでしょう。
日本とイギリス、殺人事件発生率(10万人あたり)
日本:0.233 (2022年)
イギリス(イングランドとウェールズ):1.148 (2021年)
日本とイギリスの凶悪事件(殺人事件)の発生率を比較すると、およそ6倍となっています。とはいえ、日本が世界的に見ても低くなっているため、極端にイギリスが高いわけではありません。アメリカなどの国に比べれば格段に低いため、凶悪犯罪が多発しているとは言えないでしょう。なおヨーロッパの国々の殺人事件の発生率は、ドイツ/0.823、フランス/1.335、オランダ/0.691となっています。
オーストリア、フランス、ドイツなどヨーロッパで連続する無差別テロ
2024年からドイツ、オーストリア、フランスなどヨーロッパの国々で市民を対象にした無差別の襲撃事件が続いています。今回の事件が無差別襲撃事件である可能性は現状では低いのですが、現在ヨーロッパで無差別襲撃事件が続いていることに気をつけてください。
発生場所 | 死者数 | 事件発生日 |
---|---|---|
ドイツ/マンハイム | 1名 | 2024年5月31日 |
ドイツ/ゾーリンゲン | 3名 | 2024年8月23日 |
ドイツ/マグデブルク | 6名 | 2024年12月20日 |
ドイツ/アシャッフェンブルク | 2名 | 2025年1月22日 |
ドイツ/ミュンヘン | 2名 | 2025年2月13日 |
オーストリア/フィラハ | 1名 | 2025年2月15日 |
フランス/ミュルーズ | 1名 | 2025年2月22日 |
ドイツ/マンハイム | 2名 | 2025年3月3日 |
オランダ/アムステルダム | 0名 | 2025年3月27日 |
オランダ/アムステルダム | 0名 | 2025年4月3日 |
ドイツ/ハンブルク | 0名 | 2025年5月23日 |
イギリスで事件に巻き込まれたら
通報や病院への搬送などが必要な場合には、下記の電話番号に連絡しましょう。
イギリス・(警察・消防・救急医療):999